1975-05-30 第75回国会 参議院 議院運営委員会 第14号
日本共産党は、基地提供を初め、アメリカのベトナム侵略への積極的加担の問題でも、非核三原則を唱えつつ事実上アメリカの核戦力の一翼を担ってきた問題でも、日本の進路にかかわる日米軍事同盟の推進強化の問題でも、ともに世界の平和と安全にかかわるこの分野でのこの内閣の行動に明確な批判と反対の立場をとってきました。わが党のこの政治的立場とこの決議がとっている立場が両立しないことは明白であります。
日本共産党は、基地提供を初め、アメリカのベトナム侵略への積極的加担の問題でも、非核三原則を唱えつつ事実上アメリカの核戦力の一翼を担ってきた問題でも、日本の進路にかかわる日米軍事同盟の推進強化の問題でも、ともに世界の平和と安全にかかわるこの分野でのこの内閣の行動に明確な批判と反対の立場をとってきました。わが党のこの政治的立場とこの決議がとっている立場が両立しないことは明白であります。
三木内閣が日米安保条約を日米協力の基本憲章とうたい上げたことは、アメリカの侵略的行動に積極的加担の態度を示したものとして、とりわけ重大であります。しかも、非核三原則を厳守すると言いながら、沖繩の核攻撃部隊とその核投下訓練を容認し、また国際海洋法会議での領海十二海里説が大勢となっていることを利用して核積載艦船の通航を事前協議の対象から外し、非核三原則を放棄する策動を強めています。
最後に、私は、佐藤内閣が行なっているベトナム侵略への新たな積極的加担について触れなければなりません。 政府は、今回のアメリカのハノイ、ハイフォン爆撃などベトナム侵略の拡大を公然と支持するとともに、事前協議を全く空洞化し、日本全土からの自由出撃を認め、国民のきびしい糾弾を受けているのであります。
こうして、日韓会談やガリオア・エロア、タイ特別円協定に見られるように、アメリカの反共軍事政策への積極的加担によって極東の情勢を激化させ、みずからの首を絞めるような愚かなことをあえてしているのであります。こういう政策を強行するために、国内の軍国主義体制と独占資本の強化を促進し、国民に対する収奪をますます強めようとしております。